ハリネズミのお迎え後に飼い主さんが気を付けたいこと、お迎え後に準備しておきたいアイテム
はじめに
筆者が初めてハリネズミを飼い始めたころは、ハリネズミに対する情報が少なく、ネット検索しても【これって本当かな?詳しいこと書いてないんだよな…】と正直不安でした。
そんな不安を取り除けるような、情報をひとまとめにしたブログがあったらいいなと考え、自分の経験や獣医師に相談したこと、ハリ飼い初心者さんに相談されることをまとめてみました。
ただ、ハリネズミさんも人間と同じで1匹1匹性格も違います。
同じことをしてみたからと、SNSで見かけるようなベタ慣れさんになるわけではありません。
ハリネズミは犬猫みたいに懐く、というよりは人間に慣れてくれると思った方が良いでしょう。
お迎え前日
お迎えしたばかりで緊張しているハリネズミさんに、少しでも安心してもらえるよう、前日までにケージのレイアウトを確定しておきましょう。
また、実際に暖突をつけて、サーモスタットの温度を設定します。
離乳したばかりの2か月ぐらいの子なら、母親や兄弟と離れて間もないので少し高めの27~28℃ぐらいが好ましいですね
離乳したばかりの子
母親や兄弟とくっついて寝ることが多いので、1匹になって寒くないように暖かくしてあげましょう。環境も大きく変わり、体調も崩しやすいので注意が必要です。
ショップなどからお迎えの方で、まだ床材を準備できていない方は、①暖突・サーモスタットの設置、②ハウス・ホイールの配置を決めておきましょう。

ハリネズミをお迎えしたばかりの方から、「ケージ内の温度があがりません!どうしたらいいですか?」と相談されることが多いです。



ショップの人にウサ暖だけで大丈夫!と言われることが多いようですね…
ウサ暖とは、ペット用の床暖みたいなもので、ケージ全体を暖めてくれるものではありません。したがって、ウサ暖は必須ではありません。
ケージ内の温度を保つために必須なのは、エアコン・暖突・サーモスタットですので間違わないようにしましょう。
また、秋から春ごろまでは、湿度を保つために加湿器も必要です。


我が家のケージレイアウト
給水器・ごはん皿
忘れがちなのですが、すぐ使えるように洗って乾かしておきましょう。
洗剤が残らないように、しっかりすすいでくださいね
我が家は、大人になる4カ月ごろまで、1日2回フードをあげるので、お皿も2枚用意してました。
お皿はダイソーやセリアの小皿を使っていて、異物混入にすぐ気付けるように白色のお皿を選んでいます。
フード保管容器
ペレットを主食とする動物さんと暮らしたことがある方は、ご存じだと思うのですが、フードは空気に触れると酸化していきます。
買ったときのフードの袋から直接、毎回開け閉めすることはオススメできません。
酸化が進むと匂いや風味が変わり、食べなくなる子もいるからです。
我が家は、約1~2週間分をフレッシュロックに食品用のシリカゲルと一緒に入れて保管しています。
残りのフードは、フードシーラーを使用して、真空パックにしています。
また、アルミの袋に小分けするのもお手軽でオススメです
ちなみに、入れているフードの量が少なくなると、付属のスプーンが取りにくくなるので100均のデザートスプーンを使ってます。コンビニでプリンを買ったときに、もらえるスプーンと言ったらイメージできるかな?
ペット用の防災バッグに入れておくのにも最適です
フードシーラーは、専用の袋しか使えないものもあるので、よく確認をした方がいいです。筆者はちょうどいいサイズの袋をネットで見つけ、届くのを楽しみにしていたのですが使えず。無駄な買い物をしました(笑)あと198枚あります…
爪切り
これは急いで準備しなくても良いのですが、必ず必要なので用意しておきましょう。
ちなみに筆者は、使いやすい爪切りを求めて計5本所持しています(笑)
大人の人間用の爪切りは、刃の面積が多く危険なのでオススメしません。使われる場合は、人間と共有は衛生上よくないので別の物を用意しましょうね
筆者のオススメをよく使用している順に紹介します。
ネイルクリッパーは、ハリネズミを飼い始めてからずっと使用しています。
しかし、親指と小指の爪切りが少しやりにくいです。
こちらは、親指や小指の爪切りに使用しています。先端が丸くなっているのが安心ポイント。
しかし、切るときにパチンと少し音が鳴ります。
切れ味は多少劣りますが、似ているものがダイソーにあるので、初めての方はダイソーの物から使ってみるのもいいかと思います
赤ちゃん用品があるところに売っていると思います。飼い主の匂いが付いたタオル
枕の下や、ポケットに入れて匂いを付けておいたタオルを、ハウスの中に入れていきましょう。
この匂いは、安心して大丈夫だと教えてあげます。
飼い主さんの着古した服などでもいいのですが、爪に引っかからないものを選んでくださいね
お迎え後
さあ、待ちに待ったお迎えの日。
たくさん触れ合いたいと思いますが…、ハリネズミさんに人間は怖いと思わせないように、必要以上に覗いたりしないように頑張りましょう。
当日は、体重だけ量らせてもらい記録、もしくは写真を撮っておきましょう。


お迎え当日のぺるる|生後4ヶ月
フシュフシュすぎて素手では触れませんでした
お迎え後のハリネズミの様子
その子の性格にもより、いろんなパターンがあります。
スンスンしながら歩き回り、どんな所か探検します。
知らない場所や音…
ハウスに引きこもり、様子を伺う。
初めてのホイールにドキドキ。
ぷるぷるしながら、揺れている子も。
ハウスから出てこなかったのに、掃除の時にみたら沢山歩き回った形跡が
お腹がすいているはずなのに、全然食べてくれない…ということもよくあります。
この時、おやつなら…とあげるのは、ちょっと待って!
まだ食べたことがないものをあげると、余計に緊張してしまう子がいます。
この場合は、朝晩ごはんを入れ替えて様子を見てあげましょう。完食まではいかなくとも、きっと少しずつ食べてくれるはずです。
見られていると食べてくれない子もいるので、じっと見るのは我慢しましょうね
我が家のぺるるの場合
警戒心がすごくて、十分な量を食べてくれるまで1カ月かかりました。
ふやかし具合を変えたり、すりつぶしてペーストにしたり、ささみのゆで汁でふやかしたり…。
もちろん獣医師にも相談しに行きました。いろいろ試してるし、さすがにそろそろお腹すいて食べるでしょう…と言われました。
ぺるるの場合は、生後4ヶ月だったので大人の仲間入りをし、フードにがっつかなくなったのだと思います。
今では、ご飯待ちをするほど、ご飯が大好きです
触れ合いタイム
なるべくハリネズミさんの目線に合わせて行動しましょう。
上から巨大な手が近づいてきたら怖いですよね…
下から、両手ですくい上げるように抱っこすることがポイントです
筆者はお迎えして1週間から10日後ぐらいから、触れ合いの時間を少しずつ増やしていきます。
近づいてきてくれるまでは、そっと見守ります。
5日後ぐらいから、少し手を近づけて匂いを嗅いでもらい、そのままお皿からご飯をあげてみます。
ご飯をくれる手の匂いを覚えてもらうためです。
ハリネズミさんの反応を見ながら、少しずつ触れ合います。
近寄ってくれるようなら、フードを少しあげたり…
近寄ると良いことがある!と覚えてもらいます。
この時、素手であげると匂いが付いた手もガブっとする子もいるので、小皿やスプーンであげると良いですよ
折りたたんだフリースなどに入ってもらい、膝の上にのせてみます。
飼い主さんの匂いに慣れてもらいましょう。筆者はまず、5分から始めました。
この時、椅子などに座らず床に座りましょう。ハリネズミさんが落ちて怪我をしてしまったら大変です
膝の上だと落ち着かない子もいます。そのような場合は、膝の上ではなく飼い主さんの隣などにいてもらいましょう。
触ってみたくなると思いますが、驚いてしまう子もいるので様子を確認しつつ…が良いかと思います。
筆者は、自分の匂いに慣れてもらうことがハリネズミさんとの距離を縮める近道だと思っています。この匂いでリラックスをしてもらることで信頼関係を築けるきっかけになると思って接しています
早く仲良くなりたい気持ちは強いけど、焦りは禁物です
人間は怖いと覚えられてしまったら、悲しいですものね。
フリース越しに手を添えて様子をみて、穏やかにしているようだったら直接手で触れてみます。
これは例えなのですが、マシュマロにタッチするように優しくやさしくです
触れ合いの前後、お世話をする前後には必ず手洗いを行いましょう!環境や飼い主さんに慣れてきたら、動物病院で健康チェックをしてもらいましょうね



